石んこ彫刻は、ひとつひとつ手作りです。原石からどのようにして彫り進められるのか、また台座はどのように作られるのか、宮城県川崎町の工房の様子をお伝えします。写真20,21は、ご依頼主の千葉県松戸市のYさん撮影です。
一部、専門用語や業界用語がありますが、お許しください。
愛知県岡崎市より白御影石(額田中目石)、大型トラック2台、20t分が届く。
切削機で作品の大きさに合わせて切り分ける。
切って、中に傷や流れ(縞模様)、あばた(黒い雲母のかたまり)などがないか確認。
切った石に簡単なイメージデッサンをする。
デッサンに従い、ダイヤの刃が付いた丸のこでのこ入れ。
コヤスケ(石を直線的に大きく割る道具)で角を落としていく。
ノミで荒くはつっていく。
【※はつり(削り)】たがねをハンマーで叩いて、金属、石、木材などの表面を薄く削り取る作業。―広辞苑より
荒彫りができてきた。
だいたいの形ができてきて、ノミを立てて彫る。
細かいところを彫る。ノミはだんだん細く鋭利なものを使う。
あらためて顔にデッサンして彫る。顔の表情は夜に彫ることが多い。ライトを当てながら陰影を見ながら彫る。昼間だと全光で、表情がつかみにくい。
彫りの最後に目を入れる。一番気を使うところ。目も大事だが、表情は口で決まる。
彫りあがり。写真はないが、さらっと荒い砥石で全体を擦り柔らかさを出す。触った時も温かみがあるようにする。
鉄さび液(塩化第二鉄)に少し墨を混ぜたもの)を塗る。
余分な液をふき取る。
塗り終わって、このあと,室(むろ)に丸一日入れる。塩化第二鉄の化学反応を促進させる。
台座を自然石にするため、作品の大きさにあった石を石置き場から探し、チョークで切るラインを決める。実際使うのは一枚だが、切ってみないと分からないので、何枚も切る。
ワイヤーソー(鉄のワイヤーにダイヤモンドのチップが埋め込まれていて、回転しながら切る切削機)で、ラインに合わせて切り落とす。
このとき、摩擦でワイヤーと石が焼けないように水をかけながら切る。
また、切り落とした時に石がずれないように、石の下には木のくさびを何枚も入れておく。そうしないと、石を切り落とした瞬間、石がワイヤーをはさんで、ワイヤーを切ってしまうことがある。
自然石の丸い石(玉石)を切るのは、神経を使う大変な仕事だ。
輪切りにした石をすべて、ビシャン(細かい歯がたくさん付いた石を平らにする道具)で切り面をたたいてざらざらにする。どの石が作品とぴったりくるか、乗せ替えて、決める。
そのあと、梱包して、発送しました。お客様の庭での設置作業。写っているのはお手伝いの大工さん。
設置完了。
高さ40cm「石んこ地蔵ふたり」

妻のブログ「川崎町の石んこ日記」です。日々の出来事やお知らせなど綴っていますので、覗いて見てください。